色即是空的こころ・・❼

・・このようにエロヒムの云う瞑想というのは、我々を覚醒へと導いていくものだということが、まず第一のポイントだということなんですね。 

つまり、「瞑想」の定義づけをしようとするならば、それは「覚醒のための訓練」といったものになるのではないでしょうか。

しかし訓練とはいっても、これは我々の心と身体のすべてに関わるものだから、 ご案内のように単なる瞑想的な技法だけを言っているのではないんですね。もっと広い総合的な訓練システムになっているわけなんです。

そういった大がかりな、トータルなシステムをエロヒムが用意してくれたということ・・。そして、この名残りが今の仏教の実践法のなかにも多々見られるということなんですね。

そこで、かつて“ヘビ”が仏陀に伝授したのではないかと思われる瞑想システムと共通している処から少し観てみますと、仏教では「四諦八正道・したいはっしょうどう」といったモノがあるんですね。

四諦というのは、悟り(覚醒)に至る四つのプロセスということです。「①苦・く、②集・じゅう、③滅・めつ、④道・どう」の四つですね。これを解かりやすくするために『病人を治癒させるための療法』といった処から観ると、まず病に罹っているヒトの現状の自覚ということ。

つまり“苦”といったものに気づくといったことから始まるわけです。この病気の原因は何かを知らずに処方箋は出せないわけですからね。仏教で云う『①苦(パーリ語でドゥッカ)』というのは、四苦八苦でおなじみですね(‟苦”についてはアーカイブ:2014年4月25日~「‟苦”のお話」を参照)。

人間のあらゆる苦しみ・不満、その他の自分の思うようにならないすべてのことを云うわけです。そして、その苦というものには必ず“原因”があるわけですね。それは今まで自分が受けた教育、あるいは遺伝とか・・そういったもあるかもしれない・・それを二番目の『集』というわけです。

その原因=プログラミングされたものによって、様々な症状が出るわけですね。今度はそれを治療して治していくということになる・・。それが三番目の『滅』、つまり治すことができるということ・・。

そのためには薬を投与したり、手術をしたり、断食をしたりと、その症状にあった適切な治療をしていかなければいけないということですね。それが『道』、つまり『八正道』を実践して、まぁ病気を治していくといったアンバイなんですね。

そうやっていくうちに、新旧のプログラムが入れ替わる=病気が快方に向かう・・。自分のホントの嗜好などを見付けていく・・etc・・。この一連の実践は、もちろん「意識という道具」を使って行うわけですからね。

意識の筋力は・鍛えるとだんだんと強くなってくる。そして、覚醒=意識レベルが向上していくわけです・・。ちなみに、「八正道」というのは①正見②正思③正語④正命⑤正業⑥正精進⑦正念⑧正定の八つ ですね。

①正見・・正しい考え方・哲学というのは、例えば仏教では無常=すべては変化するということ。無我=“わたし”という実体は無いといった考え方。仏教には「苦」という宇宙観・人間観があるんですね。

それと御案内の、色んな「空の知恵」としてご紹介してきたもの・・自由、平等、無所有、三輪空寂・・とかそういったモノですね。・・ラエリズムの「無限・エロヒム・社会・個人」を基準にした適切な考え方なんかもそうでしょうね。

・・それと大切なポイントは「“ありのまま”に観る」ということではないでしょうか。“ありのまま”というのは、主観や偏見が無いということですからね。この客観的に観る=観察する態度というのは、

仏教的なモノの観かた、考え方の基本になっているわけだし、こういった科学的な態度というのは、多いにラエリズムと仏教の両者に通じている所ではないかと思いますね。

ちなみに、「②正思・・慈悲(愛)のこころで思うこと」というのは、まぁ御案内のように「慈悲のエネルギー」というものは、意識というツマミのボリュームを上げることによって出てくるものなんですね。

我々の考えにしろ、行為にしろ五感を使うにしても、怒りの感情や貪欲さを出さないで、この「慈悲のエネルギー」を原動力にするということなんですね。③正語・・愛語・優しさのある言葉づかい。

④正命・・正しい仕事。⑤正業・・正しい生活。⑥正精進・・正しい努力。⑦正念・・正しい気づき・意識あるいは観察。⑧正定・・正しい瞑想(禅)。仏教ではこの八つでワンセットになって、「八正道」というわけです。

これもラエリズムでは「①愛②意識③哲学」にまとめられているわけで、これもほぼ共通しているでしょ。

この八つの項目に書かれた処方箋がすべてであって、これを日常のなかで根気強く実践することによって、我々の病に対して向かっていこうというわけなんです・・。